2013年9月24日火曜日

ユージーンのヒッピー達

オレゴン州にヒッピーが多いのはこの間書いた通り。
特に Eugene(ユージーン)は全米で最もヒッピーに優しい地区なんだそうです。
(記事) 17 Best U.S. Cities for Hippies


ワタシはどういう訳だかヒッピーに惹かれるんです。
でもそれはヒッピーの思想ではなくて、その時代のファッションや音楽に惹かれてるだけなんですけど。
小さいころピースマークのTシャツや、ぽっくりサンダルを履いていた事や、家の壁が花柄だったり、床が黄色かったりした事もおぼろげですが覚えています。
That’s 70’s



たんこぶの初めての1人旅は、20数年前。
「このお金がつきるまで」と、確か30万円位握りしめて、バイクに乗って行先きを決めずヒッピーの如く北へ北へと向かったんですね。ロマンですね~。ただ季節が早くて他の旅人に会う機会はあんまりなくて、いつも1人だったんですけど、「今一人で旅しているワタシʕ→ᴥ←ʔ」っていうシチュエーションが嬉しかった事を覚えています。そんな自分に酔いしれながら、結局1か月半位でお金を使い果たしてしまいました。

今は若くないので、帰国後どうしよう~とか、年老いた親の事とか考える事が一杯有り過ぎて、若い時のように純粋に「 旅の事」だけを考える訳にはいかないので、若い時にする長旅っていうのは「箸が転がるだけで楽しい(=何しても楽しい)」って事だったんですよね、当時は気付かなかったけど。
ま、今はそれなりに色々経験してきてるので、何もかも楽しいっていう訳にはいきませんが、これは仕方のない事です。


Hさんの初めての1人旅は中学生の頃だそうで、「つんざくような北の海が見たい」と(変な中学生だな)、電車に乗って東京から北陸に行き、中学生なのにビジネスホテルに泊まった(あやしい子供)のを皮切りに、高校生では「地平線が見たい」と50ccオフロードバイクにテントを積んで北海道を一周したり(50ccなんて無謀だ)、10代でグレイハウンドバスに乗ってアメリカ横断したりと、たんこぶより遥かにワイルドな1人旅の歴史があります。

そんなわたし達なので、カリフォルニアやオレゴンでたまに見かける「子犬を連れた若い男子」が、ヒッチハイクなんてしていると、「お、いいぞ若者、頑張れ!」とかニコニコしながら応援しちゃうんですけどね。でも決して乗せないの。ごめんね。

そして冒頭にあげたEugene(ユージーン)に行ってきました。
ヒッピーに最も優しい街と言われてますが、この人達、街の真中に何十張りもテントを張っていて、ここに住んでいるようで、身なりが汚い(臭い)。地ベタに座り込んで、ヒッピーも度を越すとホームレスと見分けがつかないですねぇ。(っていうか、私達こそ本物のホームレスなんですけど)

みんな何を探しに来たのかな?こんな子がいっぱい。

こんなテントがいっぱい。


少し前にショーンペンが監督した「Into the Wild」という映画を知っているでしょうか?
これは実話を元にした話なのですが、裕福な家庭の青年が難関大学を優秀な成績で卒業した後、「このまま普通に生きていく事」に疑問を感じて全てを捨てて(貯金も全て寄付)何も持たずに旅に出るんですが、最後にたどり着いたアラスカで1人山にこもり、勿論食料は自前なので、間違えて毒キノコを食べてしまって死んでしまう、というとても悲しい話です。

死んでしまったら何もならないけれど、ユージーンでフラフラしてる人より、ストイックに何かを探してた映画の主人公の方が好きだな~、とふとこの映画を思い出した次第です。

 「Into the Wild」から

迷える青年は旅をする。






まぁ自分も当時ストイックな旅なんてしてなかったので、人様の事は言えませんけどね。でもユージーンのヒッピーは、せっかくの美しい街を群れを作って占領してるのが何か嫌だな、と思ってしまったんですよね。じゃ、来るなといわれるでしょうが。
わたしの思い込みかもしれないけどね。

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