2013年12月2日月曜日

アルゼンチン・チリ国境(アンデス山脈)をバスで越えてみた

 
日本を出て早9か月、宿泊先が小さなホテルかアパートだからか、わたし達は滅多に日本人旅行者に遭遇する事はありません。ローマやパリ、バルセロナなど、有名な観光地で数人の個人旅行者や、年配のツアー客を見かける事はあっても、言葉を交わす事はほとんど無くて、「日本の若者が海外旅行に行かなくなった」っていう話は本当だったんだ、と日本人より遥かにたくさん見かける中国人や韓国人旅行者を見ながら思っていました。でもね、今日山の上で若い日本人旅行者を見かけたんですよ。
***   ***
今日はアンデス山脈と国境をバスで越えます。
アルゼンチン側メンドーサからチリのサンチャゴまでおよそ6時間の旅になる予定です。標高6960mの南米最高峰アコンカグア山の麓を走るので、景色は抜群と言われています。

このアンデス山脈を越えるのです。

 
  

ワイナリーの間を抜けて


  

だんだん山の中に入って行きます。



ワタシ(たんこぶ)は何度も眠ってしまいました。だって景色あんまり変わらないし。


 

 雪山が近くなり



   国際トンネルを抜けて


  

アルゼンチン・チリ国境到着


メンドーサからおよそ3時間でチリの国境に到着しました。
山の上の殺風景な国境です。バスを降りて、アルゼンチンの出国とチリへ入国手続きをします。

しばらくバスの中で待機させられていて、ボンヤリ外を眺めていたHさんが、
「あれ、日本人だ」と外に向かって指をさした。
「えー、どこどこ?」
本当だ。自転車に乗ってて真っ黒に日焼けしてるけど、顔が絶対日本人だ。「えー、ここ登って来たのかな?」そうだよね、そうに決まってるのはわかるけど、ここすごい標高だから俄かに信じがたい。自転車で世界中を旅してる人が居るのも知ってるし、当然この山を越えてる人だっているのはわかってるけど、真っ黒に日焼けして、本当に自転車に乗ってこの峠を登ってきた姿を目の当たりにして感動してしまった。


 
ワタシ達がイミグレーションに向かう途中に彼が自転車をくくりつけていた。Hさんがすれ違いざまに「日本人?」って声をかけたら20台の若者は「ぁ、はぁぁい」と、ものすごく疲れた声で返事を返してきた。疲れてて当たり前だよね。だってこの峠登って来たんだもん。
一瞬だったので、「頑張ってね」としか言えなかったけど、時間があれば話したかったな。


  自転車でアルゼンチンに向かう日本人青年(バスの車窓から再発見。頑張れ!)


 

自転車でこの峠を越えるって、もしかしてHさんはできるかもしれないけど、ワタシにはもう無理だな。
若いっていうのは出来る事が増えてくるんだけど、反対に年をとるっていうのは出来なくなる事が増えてくるんだよね~。寂しい~

アルゼンチン出国とチリ入国は隣り合った窓口。アルゼンチンの出国ハンコもらったら隣のチリ窓口に並びなおしてまたハンコをもらうのだ。簡単簡単。
と思ったらチリ税関手続きは面倒だった。バスに一旦戻り、小1時間待たされてやっと検査。全員下車させられ、仰々しく横2列に整列させられて、荷物を全てスキャンするのだ。相当な時間をとられるんだけど、チリに持ち込んではいけない物はバスの座席に置いておけば、ばれないんだから無駄じゃないの?と思ったけど黙っておこう。


  

アルゼンチン・チリ合同イミグレーションとチリ税関

  

各バスごとに乗客が入出国手続き

  

税関手続き待機中


 


アルゼンチンのバイク乗りは日本人並みに超オシャレだ。
 
本当は6時間半でサンチャゴに着くはずだったけど、この時点でもう6時間経ってしまったよ。ここで3時間も掛かってしまった。さぁ出発だ。
 


アコンカグア(これがそうかな?)を横目に見ながら

この道を延々と下って行くのだ。自転車青年はここをずぅぅぅぅっと登ってきた事になります。ホントにすごいな。
 


チリ側に来たら山は緑っぽくなってきました。



チリ綺麗!しばらく行くとすっかり緑になりました。


  

ワイナリーもでてきて。


夕焼けのサンチャゴ市内に入りました。



山を下る途中の道路で大工事をしていて大渋滞、結局サンチャゴに着いたのは夜の8時を過ぎてしまいました。いよいよ最後の国「チリ」に到着。ここでは懐かしい再会があるのです。
*追伸*
 今回乗ったバスのクラスはSemi-Cama(セミカマ)と呼ばれる2等の座席。
座席は3列でユッタリしてたけど、テレビは10人に1台位(上からぶら下がってた)食べ物は冷たいサンドイッチ1個だけでした。でも一番の大きな違いは、アテンドしてくれる人が可愛いアルゼンチン人からむさいオッサンに変更した事。しかも説明は全てスペイン語なのでした。
 
 
 
 

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