2013年4月13日土曜日

掃除しなよエジプト人

エジプトに4泊5日。
覚えた単語は「ラー」ただ1つ。「NO」って意味。

最初の空港迎えから変だった。ホテルに連れて行かずにツアー会社に連れて行かれたもん。

2つめのホテルでピラミッドまでの送迎をお願いした。ホテル専属の旅行会社だから安心してたら、ドライバーは頼んでもいないのに私達をラクダ乗り場に連れてった。タンコブは実は興味があったんだけど、強要されると嫌になるタイプなので振り切った。「いくらならやるんだ?」としつこく言われ、最終的には2人で240US㌦のコースが100㌦まで下がった。けどそれでもやらなかったけどさ。

ドライバーはラクダに乗らない私達に嫌な顔一つせず(っていうか勝手に連れてったのはお前だろ)「OK,OK」と笑いながら、入場まで付き合ってくれた。と思ったら、背後にいつの間にか第2の斡旋人と2頭の馬が控えてる~!おい、ドライバー、お前らグルだろ!
ピラミッド随分広いし、馬は楽しそうだったので、ついつい乗ってしまったけど、このエジプト旅行を通して唯一これだけは(タンコブだけが)楽しかった。ガイドのエジプト人がすごく良い人だった。




それでも3分も歩けば誰かが話かけてきて「あれ買え、これ乗れ」。目の前でジュースの栓抜いて「ハイ、どうぞ」とか、勝手に肩組んで写真撮れと強要した挙句、「はい、チップ」とかそんなのばっかりでほんとにウザイ。
ラクダに乗ったツーリストポリス(何人も)が「俺ポリス、写真撮っていいよ」とか言いながら観光客を追いかけまわして写真撮ったらチップを強要してる。本当に気持ちの萎える観光地だ。

しかしエジプト人、馬鹿だ!
こんなに素晴らしい世界遺産を持ってるのに、何故あんなに街を不潔にしてるんだ?キレイに保って素敵なレストランやカフェの1つでも作ればいいのに!ラクダだってみんなで料金決めて建設的に経営すればいいのに!何故来る客にわざわざ嫌な思いをさせるのか?

あんなに嫌な思いをしたのに、次の日私たちはタクシーに乗って2人だけでピラミッドに行ってみた。押し売りに負けた気分だったのでリベンジのつもり。
タクシーで信号待ちをしていると、押し売りで車の行く手がふさがれる。私達が無視してるとタクシーを蹴り飛ばす。何だこいつ等は?生まれて初めて見た本物の野蛮人だと思った。
で、ピラミッドの公園に2人だけで入場して、Hさんは次から次へと寄ってくる全ての客引きに低くて大きな声で「ラー」を連発して、寄って来そうな客引きを見つけると、自慢の回し蹴りを披露して相手を威嚇したりしてみた。(アホでしょ?)気味が悪かったのか、誰も寄って来なかったよ。勝ったぜ!なぜかすがすがしい。
フンッ、どうだ!これでもうピラミッドには何の未練も無いよ。あ、ピラミッドは素晴らしかったよ。

あと、実はいい人も何人も居たのは言っておくよ。実際、世界旅行者でエジプト好きな人が多いのは良い人が理由だったりするからね。
ですが、冒険を好まない人のピラミッド観光なら、日本のツアーで添乗員と一緒に来る事を推奨します。ホテルもキレイでまともな食事も付いてるだろうから。

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先進国と後進国の大きな違いは動物の扱い方で一目瞭然だ。
ロバに蹴りを入れてた人達。馬に必要以上にムチをバシバシ入れてた子供。
卑屈になった猫達、ボロボロのロバ。でもタンコブにはどうにも出来ない。ここはそういう国なんだ。

明日はいよいよトルコだ。トルコに行くことより、今はここから出られて本当に嬉しいよ。


ね、お願いだから掃除しようよ。




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