2014年6月29日日曜日

ツーリングマップルで行く日本旅行

ちょっと前の話ですが、梅雨に入る前にバイクツーリングへ出かけました。
行先は未定。とりあえず関越に乗って群馬方面に向かったのだ。

天気は良いけど風が強い。バイクが隣の車線まで流されそうで怖いよぅ。たんこぶ的には今日は新潟県境位まで行きたい、と密かに思っていたんだけど、Hさんは埼玉の寄居で高速を降りてしまった。
まだ100Kmも進んでないんだけどさ´・∀・`)早くない?

一般道に降りて昼ごはんを食べながら「ツーリングマップル」を見て今日の予定を立てるのだ。




ツーリングマップルとはですね、バイク乗りなら誰でも知ってる昭文社の地図なのです。
この地図ってすごいんですよ~。例えばこんな風に↓↓

NAVIの時代にあえて紙の地図
これは八ヶ岳付近の地図ですが、走るのに楽しい道には全てピンクで色付けがされています。その上絶景ポイントや穴場ポイント、ご当地名物から温泉や入浴料金までぎっちり書き込みがされていて、日本人のおたくっぷりって (;´Д`)ホントにスゴイわ・・じゃなくって、素晴らしい取材力に感心してしまいます。

ツーリングマップルは一応バイク用ですが、車や自転車に乗る人も絶対楽しめると思うのでかなりオススメです。一度本屋さんで見てみてください。お願いします。と誰にともなくお願いしてみる。(回し者ではありません。)

で、私達はというと、今日はそんな遠くには行けないという結論に達しました。下仁田あたりで宿を探そうかと思って地図を見ていたら、「甘楽(カンラ)」という所に【のどかな城下町の街並み】があるらしい事を発見。ここに寄って行くことにしました。


世界遺産「富岡製糸場」の手前の町「甘楽」
「甘楽」・・・・行ってみたら期待以上に良い。

情緒ある用水路。
観光案内所兼喫茶店。お店で働く地元の優しい方々には気品があります。







すばらしい景色の喫茶店も発見しました!↓
目の前には江戸時代初期に織田氏によって造られた小幡藩邸の国指定名勝「楽山園」があります。


最高に気持ち良い喫茶店とお店の人たち


近くには川が流れていて、見学できる武家屋敷もあります。
思うんですけど、昔お侍さんが居た所というのは、街並みも人も整然としているんですね。城下町だった所っていうのはどこか民度が高いと思うのは気のせいではないと思います。しっかりと受け継がれている日本の誇り。

あまりの居心地の良さに、今日はもうここに泊まりたい~という気持ちになりました。地元の人に甘楽唯一の宿「ふるさと館」という小ぎれいな公共の宿を紹介してもらって今日はここに泊まる事にしました。(2食付7000円程度!)

暗くなる前にふるさと館で自転車を借りて、近所を散策しましたよ。











楽しい~。「The 日本」の風景に癒されます。

翌日は再度あの気持ち良い喫茶店で一休みしてから、秋畑那須地区という集落へ向かいました。ここは傾斜地に「ちぃじがき」と呼ばれる小さな石の石垣と段々畑が農業を守ってきたところ。
日本の里山100選にも選ばれています。


気持ち良い喫茶店。ここに住みたい





秋畑那須の段々畑の集落

「ツーリングマップル」が無かったら知る事の無かった甘楽。これからも日本の旅のお供です。


<おまけ>
Hさんが俺の写真も載せてとうるさいので。


「みんなも来てね~」

2014年6月3日火曜日

世界の果ての通学路(映画) 世界一周番外編

久しぶりに映画を見てきました。

「世界の果ての通学路」→ 公式ホームページ
フランス発のドキュメンタリー映画です。辺境の地に住む子供達が大変な思いをして学校に通うお話です。





ケニアのジャクソン君(11才)は、毎日妹を連れて片道2時間の草原を歩いて学校まで行かねばなりません。途中象やキリンに遭遇する事もあって、命を懸けて学校に通っているのです。

モロッコのザビラちゃん(12才)は毎週月曜日、22Kmの道のりを4時間かけて歩いて学校に通っています。その22kmは道なき道、何もない岩山なのです。

アルゼンチンのパタゴニアに住む兄妹は、草原を馬に乗って通っています。インドの少年は足が不自由で歩く事ができませんが、幼い弟2人が車椅子(ボロボロ)を曳いて学校まで運んでくれます。

どのお話も日本では考えられない・・・事はありませんよ。
20年位前に観たテレビ番組で、北海道の知床に住む少女が毎日一人で遠い道のりを馬で学校に通うドキュメンタリーを見た事を思い出しました。熊が出そうな山奥なのに途中で昼寝なんかしてしまう自由で素敵な女の子だったなぁ。
調べてみたらDVDが出てました。→大草原の少女みゆきちゃん
もう大人になっているはずです。

「こんな大変な思いをしてまで学校に!」なんて思うのは大人の思い込みかもしれません。
みんな案外何も考えず行っていると思うのは私だけかしらん?
子供の世界は狭いから他人と比べようがありませんからね、自分の置かれた立場をすんなり受け入れるのは大人より簡単かもしれませんよ。


しかし「兄と妹」って良いですね。
私は年の近い女三姉妹で育ったがので(私は真ん中)、気が付いた時にははっきりした上下関係があって(家だけ?)、上が下を守るというより、下は上に従う、みたいな暗黙の了解がありましたが、「兄と妹」の兄って優しいんですね。あんな子供なのにちゃんと妹を守る事にちょっと感動してしまいました。